ドメイン名のスペルが社名と1文字違っていたとき、選べる3つの道

こんにちは。ワクワクラボのはぜやまです。
サイトの中身を確認していて、ドメイン名のスペルが社名と1文字違っていることに気づいたことがあります。すでに何年も使われてきたドメインですから、その場で「変えましょう」とは言えません。この記事では、そのとき私たちが並べた3つの選択肢と、どれをどの順で進めると判断したのかを書いていきます。
正しいスペルで社名を検索した人が、別のサイトへ流れていました

そのドメインは、社名の正しいスペルと1文字だけ違う綴りで登録されていました。名刺にも印刷物にも、その表記のまま長く使われてきたものです。
困るのは、社名を正しく打ち込んで検索した人の側ですね。正しい表記で探した人ほど目的のサイトにたどり着かず、別のサイトへ流れてしまう状態でした。
社名を正しく覚えてくれた人を取りこぼしている。そこがいちばん惜しいところなのです。
直すか直さないかの二択ではなく、選べる道は3つあります

この状態で取れる手は大きく3つに分かれ、それぞれ、かかる手間と直る範囲が違います。それではまず、1つめから見ていきましょう。
1つめ。何もせず、いまのドメインを使い続ける
いちばん手間のかからない選択で、サイトを触らずに済みますし、名刺や印刷物を作り直す必要もありません。
ただし、正しいスペルで検索した人を取りこぼす状態はそのまま続きます。何もしないというのは、この取りこぼしを受け入れるという判断になりますね。
2つめ。正しいスペルのドメインを取得して、いまのサイトへ転送する
正しい綴りのドメインを新しく取得し、そこへ来た人をいまのサイトへ自動的に送る形です。転送には301(恒久的な転送)を使います。
サイト本体には手を入れないため、作業としてはいちばん軽く済み、それでいて取りこぼしは止まります。
3つめ。正しいスペルのドメインを本体にして、いまのドメインから転送する
こちらは、2つめと転送の向きを逆にする形になります。正しい綴りのドメインをサイトの住所そのものにして、これまでのドメインからそちらへ転送をかけます。
表記そのものが正しくなるため、根本からの解決になります。そのかわり、サイトの引っ越しにあたる作業が必要になります。
2つめは工数が最小ですが、誤った表記はそのまま残ります
2つめの良さは、手間と効果の釣り合いがはっきりしていることです。ドメインを1つ取得して転送を設定するだけで、正しいスペルで検索した人を拾えるようになります。
一方で、サイトの住所は誤った綴りのままです。ブラウザのアドレス欄にも、メールアドレスにも、その表記が残り続けます。
取りこぼしは止まるけれど表記の誤りは直っていない、という状態になるため、この2つは切り分けて考えておく必要がありますね。
3つめは根本から直せますが、移管のあいだは順位が揺れます
3つめを選ぶと、表記の問題そのものがなくなります。ただ、サイトの住所を変えるわけですから、実質的にはサイト移行と同じ作業になります。
移行の直後は、検索結果での見え方が一時的に不安定になることがあります。転送の設定に漏れがあれば、そのまま失われてしまうページも出てきますね。
必要な作業量と、揺れを受け入れられる期間。この2つを見込めるかどうかが、3つめを選べるかどうかの分かれ目になります。
301であれば、何年転送を続けても評価は引き継がれます

転送には301と302の2種類があり、301は恒久的な転送、302は一時的な転送という意味ですね。
ドメインを移すときに使うのは301です。302は「そのうち元に戻る」という前提の指定ですから、恒久的にドメインを変える場面では使いません。
そして301であれば、何年転送を続けたとしても、それまでの評価は引き継がれます。転送は暫定の措置だから早く外さなければ、と考える必要はないのです。検索評価そのものの考え方は、効果的なSEO対策-検索順位を上げるための基本戦略にまとめています。
私たちは、まず2つめ、あとから3つめという順を選びました

3つを並べたうえで、段階的に進める形が現実的だと判断しました。先に2つめで取りこぼしを止め、機会を見て3つめへ移るという順です。
そう考えたのは、2つめと3つめが排他ではないからですね。正しいスペルのドメインを先に押さえておけば、あとから本体を入れ替えるときに、そのドメインをそのまま使えます。
サイトの作り直しを予定しているなら、そのタイミングで3つめに進むのが無理のない形です。作り直すべき状態かどうかの見極めは、ホームページをリニューアルすべきタイミング。年数ではなく状態で判断するに書きました。
3つの違いを表にまとめます

| 選択肢 | 作業量 | 取りこぼし | 表記の誤り | 順位の揺れ |
|---|---|---|---|---|
| 1つめ 何もしない | なし | 続く | 残る | なし |
| 2つめ 転送を足す | 小さい | 止まる | 残る | ほぼない |
| 3つめ 本体を入れ替える | 大きい | 止まる | 直る | 一時的にある |
その前に、ドメインが誰の名義になっているかを確認してください
ここまでの3つは、どれもドメインを自分たちの判断で操作できることが前提です。制作会社の名義で登録されている場合、取得も転送も自社だけでは進められません。
ドメインの名義の確認は、制作を依頼する前の段階でやっておきたいことでもあります。その話は、ホームページ制作を依頼する前に確認しておきたい4つのことにまとめました。
よくある質問
転送は、いつまで続ければよいですか?
301であれば、何年続けたとしても評価は引き継がれるため、期限を決めて外す必要はありません。むしろ外してしまうと、そのドメインを覚えている人がたどり着けなくなります。
2つめと3つめは、どちらか一方だけでもよいですか?
2つめだけでも、取りこぼしは止まります。ただし表記の誤りは残るため、そこまで直したい場合に3つめが必要になります。私たちは、先に2つめを置いて、あとから3つめへ進む順を選びました。
何もしないという判断は、ありえますか?
ありえます。手間が発生せず印刷物の作り直しも起きませんが、そのかわり、正しいスペルで検索した人を取りこぼす状態は続きます。何を受け入れて何を止めるかを決める、という形の判断になりますね。
この記事の要点
- ドメイン名のスペルが社名と違うと、正しい表記で検索した人が別のサイトへ流れる状態になる
- 選べる道は3つ。何もしない/正しい綴りのドメインを取得していまのサイトへ転送する/正しい綴りのドメインを本体にして入れ替える
- 2つめは作業が軽く取りこぼしを止められるが、表記の誤りは残る
- 3つめは根本から直せるが、サイト移行と同じ作業が必要で、直後は順位が揺れることがある
- 転送は301を使う。302は一時的な転送のため、恒久的な変更には使わない
- 301であれば、何年転送を続けても評価は引き継がれる
- 私たちは、まず2つめで取りこぼしを止め、あとから3つめへ進む段階的な形を選んだ
- どの道を選ぶにも、ドメインが誰の名義で登録されているかの確認が先になる
ワクワクラボでは、ドメインの状態の確認から、転送の設計と設定まで対応しています。「うちのドメインは誰の名義なんだろう」という段階でも大丈夫です。


