ホームページ制作を依頼する前に確認しておきたい4つのこと

こんにちは。ワクワクラボのはぜやまです。
ワクワクラボは2026年、大阪の制作会社の破産にともなうサイト救出を対応しました。技術的にはサイトを引き取って復旧できたのですが、そこで見えたのは、サイトを救えることと契約上の問題は別に残る、ということでした。この記事では、その現場から見えたことをもとに、制作を依頼する前に確認しておきたい4つの項目を整理します。
大阪の制作会社の破産で、私たちが対応した2案件のこと

2026年、大阪のある制作会社が破産手続を開始しました。その会社が運用していたサーバーは、数ヶ月以内に停止する見込みでした。ワクワクラボは、その会社に依頼していた岐阜県の飲食店様と、愛知県のクリニック様のサイトを引き取って、静的サイトとして復旧させました。
破産管財人から必要な権限を正規に取得したうえで進めています。技術的には手が届く範囲でした。ただ、この案件を通して、サイトを救えるかどうかとは別の問題があることが分かったのです。
サイトは技術的に救えても、支払いの問題は別に残ることがあります

サイトそのものは、条件がそろえば引き取って復旧させることができます。けれども、制作会社との契約は、サイトが救えたかどうかとは別のところで動いています。
制作費の分割払いは、制作会社が倒産しても信販会社への支払いが残る場合があります
制作費を分割払いで組んでいた場合、月々の支払いは制作会社にではなく、あいだに入っている信販会社に対して行われます。制作会社が倒産しても、信販会社との契約はそのまま残っていることがあります。つまり、サイトを提供していた会社は無くなっても、月々の支払いだけが続く状態になり得るのです。
技術的にサイトを引き取ることはできても、支払いの流れそのものを止められるかは別の判断が要る場面でした。
事業者として結んだ契約では、消費者向けの保護の仕組みが使えない場合があります
契約のトラブルというと、消費者向けの制度で守られるイメージを持たれることがありますね。ただ、事業として結んだ契約は、消費者契約とは別の扱いになります。事業者同士の契約では、消費者向けの保護の仕組みが使えない場合があるのです。
個別のケースで何が使えて何が使えないかは、契約書の中身と当時のやり取りによって変わります。ここは私たちが判断できる範囲を超えるため、該当しそうな状況にある場合は、弁護士にご相談ください。制作費用の全体像そのものは、名古屋のホームページ制作費用の相場は?内訳と金額差の理由にまとめています。
契約する前に、これだけは確認しておいてほしいこと

これから制作を依頼する場合に、契約する前に確認しておいてほしい項目が4つあります。どれも大がかりなことではなく、担当者に聞けば答えが返ってくる範囲のことです。
ドメインが誰の名義で登録されているか
ドメイン(ホームページのURL)は、制作会社の名義ではなく、自社の名義で登録することを確認してください。名義が制作会社になっていると、その会社に何かあったときに、ドメインを引き継ぐための手続きが余分にかかることがあります。実際、破産対応の案件でも、ドメインの権限を移すために管財人から正規に手続きを踏んでいます。名義が最初から自社であれば、こうした手間は生じにくくなりますね。
サーバーの契約が誰の名義になっているか
サーバー(ホームページのデータを置く場所)の契約も、可能であれば自社の名義で結ぶことを確認してください。制作会社が自社で用意しているサーバーで運用している場合、その会社が事業をやめると、サーバーそのものが停止する可能性があります。自社契約であれば、制作会社が変わってもサーバーはそのまま残ります。契約者の名前がどこに書かれているかを、契約書と請求書で確認してみてください。
サイトのデータを、自分たちの手元に取り出せる状態か
ホームページのデータ(ソースコード、記事、画像)を、自分たちの手元に取り出せる状態になっているかを確認してください。すべての運用が制作会社の側にしかないと、いざ引き取ろうとしたときに、まずデータを渡してもらう相談から始めることになります。定期的にバックアップをもらう、または管理画面から自分でエクスポートできる、といった状態になっていれば、動きが早くなります。この観点は、ホームページの保守管理。外注する?自力で対応?にも整理しています。
支払いの形と、支払先の会社を書き出せるか
支払いが一括なのか、分割なのか、リースなのか。分割やリースであれば、支払先は制作会社なのか、あいだに信販会社が入っているのか。この2つを書き出してみてください。書き出せない場合は、契約書と請求書を担当者と一緒に読み直すところから始めるほうが安全です。支払いの形は、制作会社に何かあったときに影響します。他の観点で制作会社を比較したい場合は、ホームページ制作会社の選び方。名古屋で依頼する前に確認する判断基準にチェックリストをまとめています。
ここまで読んで、いま検討している契約はどうだろうと気になった方は、LINEから気軽に聞いてください。
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すでに依頼している最中でも、いま確認できることがあります

いま依頼中の会社があって、契約内容に不安を感じている場合も、上の4つを確認することはできます。順に見ていきましょう。
ドメインとサーバーの名義は、契約書か請求書に書かれています。手元に見当たらない場合は、担当者に「ドメインとサーバーの契約者は、誰の名前になっているか」を聞いてみてください。サイトのデータは、直近のバックアップをもらえるか、または自社で取り出せる方法を教えてもらえるかで判断できます。支払いの形は、月々の引き落とし明細を確認すれば、支払先の会社名から読み取れます。
聞くこと自体は、失礼にはあたりません。長く付き合っていく前提だからこそ、確認しておくのがむしろ自然だと私たちは考えています。
よくある質問
制作会社が倒産すると、サイトはすぐ止まりますか?
サーバーの契約者と、管理権限をどちらが持っているかで変わります。サーバー契約が自社名義であれば、制作会社が事業をやめてもサーバーはそのまま動きます。制作会社の側で運用されているサーバーの場合、いつ止まるかはその会社の対応と契約状況によります。まずは自社のサーバー契約がどこにあるかを確認してください。
分割払いやリース契約のとき、何を確認しておけばよいですか?
支払先が制作会社なのか、あいだに信販会社などが入っているかを確認してください。契約書に明記されているはずです。あわせて、支払いの残期間、途中で解約した場合の扱い、契約主体が自社(事業者)として結んでいるのか個人として結んでいるのか、この3点も書き出しておくと、あとで何かあったときに動きやすくなります。個別の解釈が必要になった場合は、弁護士にご相談ください。
契約書を弁護士に見てもらったほうがよいですか?
金額の大きい契約や、リース・分割払いなど期間の長い契約であれば、専門家に一度目を通してもらう選択肢はあります。判断は、金額と期間、そして自社の中に契約を読み慣れた人がいるかどうかで変わりますね。ワクワクラボは法律の専門家ではないため、個別の判断は弁護士にご相談ください。
この記事の要点
- 制作会社の破産にともない、サイトそのものは技術的に引き取って復旧できることがある
- 一方で、制作費の分割払いは、制作会社が倒産しても信販会社への支払いとして残る場合がある
- 事業者どうしの契約では、消費者向けの保護の仕組みが使えない場合がある
- 契約する前に確認したいのは、ドメインの名義/サーバー契約の名義/データの取り出しやすさ/支払いの形と支払先の4つ
- すでに依頼中でも、契約書と請求書と月々の明細で同じ4つを確認できる
- 個別の法的判断は、弁護士にご相談ください
ワクワクラボでは、ホームページ制作のご相談を承っています。
制作の進め方や、ドメイン・サーバーをどう用意するかといった段階から一緒に整理できます。


