知識系の動画は1人語りか、掛け合いか。伸びているチャンネルを見て決めたこと

こんにちは。ワクワクラボのはぜやまです。
動画で自社の知識を発信しようと決めたあと、意外と手が止まるのが「誰が話すか」という部分です。1人でカメラに向かって話すのか、2人の掛け合いにするのか。この記事では、知識を伝える動画でどちらを選ぶかを考えたときに、何を見て、どう判断したのかを書いていきます。
登録者数の多いチャンネルでは、知識系はほとんどが1人語りでした

判断の材料にしたのは、すでに登録者数を伸ばしているチャンネルでした。工務店や職人の分野で、数字が出ているチャンネルをいくつか見ていったのです。
そこで分かったのは、知識を伝える種類の動画は、ほぼ1人語りで作られているということでした。カメラの前に立つのは1人だけで、その人がそのまま最後まで話しています。
もちろん、これは決まりごとではありません。ただ、伸びているチャンネルが揃って同じ形を選んでいるのなら、そこには理由があるはずだと考えました。
掛け合いを入れると、中身のない相槌が増えて情報の密度が下がります

理由としていちばん大きいと考えているのは、1本の動画に入る情報の密度が変わってくる点です。
2人の掛け合いにすると、会話として成立させるために相槌が要ります。「なるほど」「そうなんですね」。やりとりとしては自然なのですが、情報としては何も足していないのですね。
同じ5分の動画でも、相槌に使われた時間の分だけ、伝えられる中身は減ります。知識を目当てに見に来た人にとっては、待つ時間が増えたことになります。
1人語りは撮影も編集も負担が軽く、投稿の間隔を詰められます
見る側の話だけではなく、作る側の負担という面でも、両者の違いははっきりしています。
1人語りは、出演者が1人で済みます。日程を合わせる相手がいませんから、撮りたいと思ったときに撮れますね。編集も、話し手の切り替わりを追う必要がないぶん軽くなります。
この差は1本だけを見ても分かりにくいのですが、続けるほど効いてきます。負担が軽いということは、それだけ投稿の間隔を詰められるということなのです。
撮影と編集にどういう工程が乗るのかは、動画制作の見積もりを予算に合わせるとき、削れる工程と削れない工程にまとめています。出演者を誰にするかも見積もりを左右する項目で、こちらは動画撮影を依頼する前に、決めておきたい5つのことに書きました。
1人語りには、単調になりやすいという弱点があります

では1人語りなら問題がないのかというと、そうではなく、弱点のほうもはっきりしています。知識系のチャンネルが1人語りを選んでいるのは、弱点がないからではないのですね。
1つめは、画面が変わらないので単調になりやすいこと。2つめは、仕上がりが話し手の話術に左右されること。3つめは、尺が長くなるほど中だるみが起きやすいことです。
1人語りを選ぶというのは、この3つを引き受けるということですね。引き受けたうえで、どう埋めるかを先に決めておく必要があります。
単調さを埋めるために、5つの手を使っています

単調さは受け入れるしかないものではなく、私たちは次の5つを組み合わせて埋めています。
- テロップと図解を入れて、画面に動きを出す
- カット編集でテンポを作る
- 視聴者に問いかける
- 現場の映像を差し込む
- 身振りを大きくする
1と2は、画面の側で動きを作ります
テロップと図解は、話している内容を目でも追える形にするものです。図解が入ると、話の中身だけでなく画面そのものが切り替わりますね。
カット編集は、言いよどみや間を落として、テンポを整える作業です。同じ内容でも、詰まった時間が減るだけで見やすさが変わります。
3から5は、話し手の側で動きを作ります
視聴者に問いかけると、聞いているだけの状態から、少し考える状態に変わります。現場の映像を差し込めば、話している場所そのものが切り替わりますね。
身振りを大きくするのは地味な話に見えますが、画面の中で動いているものが増えます。カメラの前で固まったまま話すと、単調さがそのまま出てしまうのです。
編集で足せるものと、撮影の場でしか作れないものがあります
5つを並べ直すと、性質が2種類に分かれます。テロップと図解、カット編集は、撮り終わったあとの編集で足せるものです。
一方で、視聴者への問いかけと身振りは、カメラの前で話しているその場でしか作れません。現場の映像も、撮っていなければ差し込めないものですね。
つまり、あとから足せるのは5つのうち2つだけということになります。残りの3つは、撮影に入る前に決めておく側の項目なのです。
ここで書いたのは、知識を伝える動画に限った話です

最後に、範囲を区切っておきます。ここまでの内容は、知識を伝える動画についてのものです。
それ以外の目的を持った動画は、別に考える必要があります。判断の軸になるのは、その動画で何を届けたいのかという点なのです。
なお、形を決めても、見つけてもらえなければ再生数は動きません。その順番についてはYouTubeのチャンネルが伸び悩んでいるとき、最初に手をつけた場所に書いています。
よくある質問
知識系の動画は、1人語りと掛け合いのどちらがよいですか?
知識を伝えることが目的であれば、1人語りのほうが向いていると考えています。登録者数を伸ばしているチャンネルでも、知識系はほぼ1人語りで作られていました。
掛け合いにすると、なぜ情報の密度が下がるのですか?
会話として成立させるために相槌が必要になるためです。相槌は情報を足さないので、同じ尺でも伝えられる中身がその分だけ減ります。
1人語りが単調になってしまうときは、どうすればよいですか?
テロップと図解、カット編集、視聴者への問いかけ、現場映像の差し込み、身振りを大きくすることの5つを使います。このうち編集で足せるのは前の2つで、残りの3つは撮る前に決めておく必要があります。
この記事の要点
- 登録者数を伸ばしているチャンネルでは、知識系の動画はほぼ1人語りで作られていた
- 掛け合いは中身のない相槌が増えるため、同じ尺でも情報の密度が下がる
- 1人語りは撮影も編集も負担が軽く、投稿の間隔を詰めやすい
- 一方で、単調になりやすい・話し手の話術に依存する・長尺で中だるみするという弱点がある
- 弱点は、テロップと図解・カット編集・問いかけ・現場映像・身振りの5つで埋める
- 5つのうち編集であとから足せるのはテロップ・図解とカット編集の2つ。残る3つは撮る前に決めておく
ワクワクラボでは、動画の撮影と編集に加えて、1本ごとの構成づくりや、続けられる撮り方の設計もお受けしています。「何から撮ればいいのか決まらない」という段階でも大丈夫です。


